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- 【自覚がなくてもトラブルの元に?!】意図せず近隣トラブルを起こさないためにできることとは?
はじめまして!いきなりの登場、失礼します。
近隣トラブル解決支援支援に携わって早5年、卜部(うらべ)と申します!
これから、このブログの中の人として、どうぞよろしくお願いいたします。
さてさっそくですが、今年の花粉、ヤバすぎじゃありませんか!?
花粉症重度の卜部、毎日爆音くしゃみを連発中です。
唐突にムズムズくると、本当すんごい音出ちゃうんですよね(笑)
でも、こんな爆音くしゃみがいつの間にかご近所さんの迷惑になってたりして…!?
今回は、そのように“わざとじゃなくても”近隣に迷惑をかけてしまっている事例と、
そんな事態を少しでも避けられるような対策をご紹介します。
普段の何気ない習慣や癖が、実は近隣トラブルの原因になっていることがあるかもしれません!
目次
①わざとじゃないのに…図らずも近隣トラブルを引き起こしてしまったケース
③近隣トラブルに困ったときは第三者を入れることが穏便な解決への近道
わざとじゃないのに…図らずも近隣トラブルを引き起こしてしまったケース
音楽|深夜の気分転換が近隣迷惑に
【内容】
深夜、男性の声で熱唱している声が聞こえてくる。
曲名がわかるくらいにはっきり聞こえてきて気になってしまうとの相談。
↓
該当すると思しき入居者に聴取したところ「無意識で歌ってしまう癖があるため今後は注意します」との回答があった。
気分が良いとつい歌を口ずさんでしまう人もいるでしょう。リラックスした状態で歌を歌うのは、精神的に良い影響を与えるとも言われています。しかし、自分が想像しているよりも歌声が近隣によく聞こえてしまうのも事実です。賃貸物件などで共同生活をするうえでは、他人に迷惑をかけないように深夜はなるべく静かに気分転換するようにしましょう。
話し声・足音|普段の癖が近隣にとっての騒音に?
【内容】
上階の足音がうるさい。今まで木造に住んでいたので、近隣からの騒音には比較的慣れてはいるものの、それでもひどい音だと感じるため注意をしてほしい。
↓
のちに該当の入居者に聴取したところ、本人はまったく無自覚であったことが判明。また、かかとからついて歩くような癖がある気もするため今後注意するとのことだった。
かかとからついて歩くような音は特に響きやすいため、集合住宅で暮らす場合は、歩き方にも最低限の配慮が必要と言えます。また、集合住宅の床は、一般的に厚さが薄い傾向にあるため、夜間や早朝など、音に気を付けるべき時間帯は、歩き方に意識を向けたりスリッパを履いたりして、足音が騒音として近隣に伝わらないよう配慮しましょう。
生活音|意外と響く「扉」の開閉音
【内容】
毎朝7時くらいから子供が走り回っているような音と、扉を開閉しているような音が聞こえてきて気になってしまうとの相談。
↓
該当の入居者に聴取したところ、たしかに朝の7時頃は仕事に出る準備と子供を送り出す準備が重なるためいつも慌ただしくバタついている自覚はある。扉の音については、クローゼットの開閉音が響いてしまっているのかもしれない。もちろんわざと音を立てているわけではないため、これまでよりも静かに扉を閉めるよう心がけますとのこと。
朝の時間帯、家族全員が同じタイミングで準備を始めれば、一時的に生活音が集中して発生してしまいます。さらに、子供が興奮して走り回ったり、ドアの開け閉めが雑になったりすればその音はさらに大きくなることが考えられます。
朝は準備で慌ただしくなりがちな時間帯ですが、近隣への影響を意識した行動を心がけることも大切です。
近隣トラブルを可能な限り防ぐための対策とは?
前段では、ついつい響いてしまう「音」の事例をご紹介しました。しかし、無意識のうちに伝わってしまう音を防ぐのに、歩き方を変えたり物を静かに使うだけでは限界があります。そこで、部屋の選び方に対する意識を変えたり、音が響かないように一工夫することが、トラブルを未然に防ぐことにつながります。ここでは、そんな対策の一例をご紹介します。
部屋の造り|音が響かないのは木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート?
みなさんは、物件を探すときにどんなところに注目していますか?
間取りや設備など目に見える部分に気を取られがちかもしれませんが、実は部屋の柱や壁などの「構造体」も重要な要素の一つです。
構造体とは、建物の骨組みとなる柱や壁のことを指し、一般的に「木造」「鉄骨造」「鉄筋コンクリート造」の3種類に分けられます。
前述の事例にもあったように「木造」は比較的、音が近隣に響きやすいとされています。しかし一方で、断熱性や調湿性に優れているというメリットもあるのです。
それぞれの構造体の違いやメリット・デメリットを理解し、住まいの選択基準に加えることで、より快適な暮らしに近づきます。
物件情報をチェックする際はぜひ、間取りだけでなく構造体にも注目してみましょう。
構造体の特性に関する過去の記事>2023.04.27 【近隣トラブル】あなたの部屋の選び方、大丈夫ですか?
施工|市販品でできる!音が伝わりづらくなる対策
前述で家の「構造体」と騒音の関係について少し触れましたが、構造体がすべてを左右するわけではありません。例えば木造の家に住んでいる場合でも、ちょっとした一工夫で近隣に伝わる音を“抑えられる”可能性があります。
ここでは、ホームセンターなどで購入できる防音アイテムの一部をご紹介します。
※詳細は専門店等でお調べください
<壁に関する対策>
遮音シート
音を遮って、反射させない性能を持ったシートです。フェルトのように薄いものが一般的で、壁にピンでとめて取り付ける方法や、両面テープで貼り付けたりするなど設置方法は様々です。
吸音パネル
音を反響させない性能を持ったパネルです。近隣に音が響くのを防ぐだけでなく、雑音が吸収されるため室内の音もクリアになります。カラーバリエーションが豊富だったり、部屋を温める効果があったりと種類は様々で、自分の生活に合わせたものが選びやすいです。また、音を軽減したいのか、振動を軽減したいのかで材質の選び方が異なってきます。
両者のアイテムを合わせて使うことで、より高い効果を発揮します。壁に遮音シート、その上に吸音パネルを重ねることで、吸音パネルが音を軽減→弱まった音の熱エネルギーを遮音シートが反射→吸音パネルに跳ね返り、またさらに小さくなった音が遮断される
という流れで騒音が伝わるのを防ぐことができます。
<床に関する対策>
ジョイントマット
小さな四角いマットをつなぎ合わせて敷くマットで、子供部屋の床に使用されることが多いものです。小さな子供が遊ぶ場所に敷くことで、子供の足音による騒音を防ぐ効果が期待できます。
タイルカーペット
40〜50cm角の大きさのパネル状のカーペットです。以前までは、オフィスの床材として用いられる機会が多いとされていましたが、現在では家庭用の物も多く、気軽に購入が可能です。ジョイントマットほどクッション性は高くないものの、フッ素加工や防汚加工されているものもあり、汚れた場合の手入れも簡単です。
クッションフロア
クッション性に優れており、塩化ビニール系の素材でつくられています。耐水性にも優れていることから食べこぼしなども拭き取りやすく、子供がいる家で使用するのにも向いています。タイル調、フローリング調など柄も幅広く、部屋の雰囲気を変えることにも活用できます。
カーペットの種類や特性は様々です。床に直接ジョイントマットを敷いてその上にタイルカーペットを重ねるなど、それぞれの床材のメリット・デメリットをうまく補え合える組み合わせで使用することで、より防音効果を高めることも期待できます。
近隣トラブルに困ったときは第三者を入れることが穏便な解決への近道
今回は、“わざとじゃなくても”近隣に迷惑をかけてしまっていた事例と、そんな事態を少しでも避けるための対策について紹介しました。
家でリラックスしているとき、気分転換しようと思ったとき、日常生活の動きなど、自覚がない騒音を響かせないためにも、今回ご紹介した対策を意識して、気持ち良く生活しましょう。
また、近隣トラブルを起こさないようにすれば良いだけでなく、自分が近隣トラブルに巻き込まれないように対策をすることも大切です。
「上の階の住人の足音や声が気になる」
「隣の部屋からの音が響いてきて困る」
そんな近隣トラブルに巻き込まれないために、自身での直接対応は避け、近隣トラブル解決支援サービスを活用するなど、第三者を入れるようにしましょう。
■株式会社ヴァンガードスミス
【事業内容】トラブル解決支援事業
【提供サービス】近隣トラブル解決支援サービス
「Pサポ」