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- 【ヴァンガードスミス10周年記念企画⑤未来】「10年の確かな歩み。社会の未来を、いま創る。」―“防犯のインフラ企業”として、次の10年へ

2025年、ヴァンガードスミスは創業から10年という節目を迎えました。これを機に、これまでの記事ではヴァンガードスミスの10年の歩みを振り返り、どのような道のりをたどってきたのかをご紹介してきました。
それは、「近隣トラブル解決支援」という前例のない分野への、挑戦の連続でした。挑戦の中で、「困っている人に寄り添い、守る」という揺るぎない信念に共感し、力を貸してくれる仲間やパートナー企業が次第に増えていきました。
本記事では、“防犯のインフラ”をさらに拡大・構築していく、ヴァンガードスミスの「次の10年」について、代表の田中にインタビューします。
10周年感謝祭が示した“共創の輪”
ー10周年の感謝祭は、大盛況に終わりました。どのような背景や目的で開催されたか教えてください。
10周年を迎えるにあたり、「創立記念パーティー」ではなく「感謝祭」としたのは、私たちの挑戦を支えてくださった皆さまへの感謝を、正面から伝える場にしたかったからです。この10年は、私たちにとってチャレンジの連続でしたが、それと同時に、お客様にとっても未知のサービスを導入するというチャレンジだったと思っています。
その想いを共有し、「共にサービスをつくってくださって、ありがとうございます」という気持ちを伝えるための場として開催しました。

ー当日はどんな雰囲気・様子でしたか?
形式ばらない、リラックスした雰囲気を大切にしたかったので、ノーネクタイを推奨するなど、カジュアルなスタイルで開催しました。ご来場いただいた方々には「来てよかった」「楽しかった」と思ってもらえるように意識したプログラム構成や、演出を考えました。
ものまねタレントの山本高広さんをゲストにお迎えし、「踊る大捜査線」のシーン再現では会場が大いに盛り上がりました。ご来場いただいた皆様にも喜んでもらえたのではないかと思っています。私自身、このドラマをきっかけに警察官を志した過去があり、あのシーンを見て当時の気持ちを思い出し、胸が熱くなりました。
また、当日は不動産業界を中心に、クレジットカード、通信、保険など異業種の方々も集まり、業界の垣根を越えた交流が生まれました。談笑されている様子に、こういった場を提供できるようになったことにも会社としての成長が感じられて嬉しくなりましたね。皆様がお話しされている内容からも防犯の輪が確実に広がっていることを実感できたり、更なる機体の声もいただけたり、非常に励みになりました。
ー具体的にはどのように感謝の気持ちを述べられましたか?
スピーチにはあえて台本を用意せず、自分の言葉で、心のままにお話ししました。当社が掲げる防犯というテーマは、当社だけで完結するものではなく、共に支えてくださるパートナー企業の皆様がいてこそ成り立つものです。本事業は、「まさに“自他共栄”の体現だ」そんな思いを込めてメッセージを届けました。

ー来場者からはどのような声が寄せられましたか?
「現場の想いが伝わって感動した」「理念が社内に根付いていると感じた」といった声を多くいただき、私たちの想いや熱意がしっかり届いたことを実感しました。
当日は、身辺警護の実演やカスハラ事例の解説も行いました。社員がどのような想いで業務に取り組んでいるかを、実態を理解いただく時間をもうけることで、その熱意を感じていただけたのも大きな収穫でした。ありのままの日々の取り組みを見ていただき、更なる信頼につながる機会になったと考えています。
10周年のキャッチコピー「10年の確かな歩み、社会の未来を、いま創る。」

ー10周年のコピーをつくった背景と、この言葉に込めた想いについて教えてください
創業から10年、組織も事業も当時に比べて大きく成長しました。これまで培ってきた“守る力”に加え、これからは“未来を共に創る姿勢”も、しっかりと発信していきたいと考えました。
この10年間は、前例のないサービスを形にし、信頼を築くまでを含めて挑戦の連続でした。だからこそ、「10年の歩み」という言葉には強いこだわりがあります。当社が10年で積み重ねてきた経験と対応力の重みを感じていただきたいという想いが込められています。
また、防犯とは「未来を守ること」そのものです。危険を未然に防ぎ、トラブルを早期に解決することは、未来の誰かを救う仕事でもあります。このキャッチコピーは、過去の歩みへの誇りと、安心して暮らせる社会をつくるための未来志向の姿勢、その両方を表現しています。
次なる10年への挑戦
ー次なる10年の目標を教えてください
この10年は、サービスを社会に定着させるための“基盤づくり”の期間でした。次の10年では、防犯を社会インフラとして機能させることを目指し、近隣トラブル解決支援サービスを3,000万世帯に普及することを目標に掲げています。これは、トラブルが1対1で発生するという前提の元、日本全国6,000万世帯分の安心につなげたいという考えです。
また、インフラとして機能するには、国民一人ひとりが「予防の重要性」や「被害者を生まない社会づくり」の意識を持つことが不可欠です。「困ったらヴァンガードスミスへ」という意識と信頼が社会に浸透してこそ、本当の意味で防犯が根付くと考えています。
ーその大きな目標を実現するための、今後の重点テーマを教えてください
まず重要なのは、人材と品質の確保です。現在専門相談員は元警察官に限定して採用しており、今後も育成に力を入れていきます。加えて、テクノロジーの活用により業務効率や生産性も高めていく予定です。
次に、ブランドの確立も欠かせません。私たちが目指しているのは、「被害者を生まない社会」という世界観です。実現するためには、「事件でなければヴァンガードスミスに相談する」という新しい価値観を社会に浸透させ、トラブルが重症化する前に対処する。このような社会になることが、“防犯のインフラ”が整備されている状態だと考えています。
さらに、アライアンスの強化も重要です。通信、保険、クレジットカード業界など、既存の販売インフラを持つ企業との連携を深め、導入の流れをより自然な形で広げていくことで、普及を加速させていこうと考えています。
社会的な啓発も欠かせません。私たちは現在、柔道イベントやサービス入会時のガイダンスを通じて、防犯意識の啓蒙活動にも注力しています。兆候の段階で相談できる社会を目指し、この考え方をさらに広げていきたいと考えています。

これからも“共に守り、共に創る”
ー最後に改めて、これまで支えてくれた社員・パートナー企業の皆さまへ、感謝のメッセージをお願いします
まず、社員の皆さんへ。創業当初は、本当に少人数で、営業に出かけて帰ってきても、オフィスに誰もいない…そんな日々もありました。そこから社員が徐々に増え、一つ一つの契約や仕組みの進化を一緒に喜べる仲間ができたことは、私にとって大きな幸せです。
特にこの6年間で入社された方々には、当社の事業や理念に共感し、「この仕事を共に前に進めたい」と思って参画していただいたことに、心から感謝しています。これから先は、私一人の想いではなく、それぞれが主体的にビジョンを描き、自ら動いていく。そんな“自走する組織”へと進化していくことで、次の10年はさらに面白く、意義ある時間になると信じています。
次に、パートナー企業の皆さまへ。最初は「なんだこのサービスは?」という出発点からのお付き合いだったかもしれませんが、そこにチャレンジの機会をくださり、信頼して取り組んでくださったからこそ、今のヴァンガードスミスがあります。この10年間、本当に多くのご支援をいただき、心から感謝しています。
そしてこれからは、私たちの事業そのものが「社会に必要なものであった」と、しっかりと評価していただけるように、そしてファンとして共に広げていただけるように、私たち自身がその期待に応え続けていかなければなりません。サービスの導入や販売だけでなく、“共にこの社会をより良くしていく”という価値観を共有できるパートナーとして、力を合わせて進んでいけたらと願っています。
例えば、不動産業界の皆さまであれば、取り組みを広げていくことで、地域の安心・安全が確実に変わっていく。そうした一つひとつの積み重ねが、社会全体をより良くしていくことにつながると、私たちは信じています。
「共に守り、共に創る」この言葉の通り、私たちの挑戦は、社員とパートナーの皆さまとの共創によって成り立っています。どうかこれからの未来も、共に歩んでいただければうれしいです。
