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どうも、ヴァンガードスミスの卜部です!今回インタビューしたのは、元警察官として相談員を務めながら、その他いくつかの役割も担っているMさん。大学を卒業後、警察官として11年半勤務。機動捜査隊や暴力団対策にも従事したという経歴の持ち主です。なぜ彼は警察官という職を辞め、ヴァンガードスミスへの転職を決意したのか。警察官を志した理由から、現在の仕事への情熱、そして未来への展望までを語ってもらいました!

 

―まず、警察官になったきっかけと11年半のキャリアについて教えてください。

 大学では数学科専攻だったのですが、周りがシステムエンジニアや教員になる中で、自分は体を動かす仕事がしたいなと思っていました。父の知り合いに暴力団担当の刑事がいて、その人と交流を重ねているうちに「かっこいいな」と憧れたのがきっかけですね。当時の私の地元は何かと物騒で、暴力団に対抗できる警察に魅力を感じて、新卒で警察官になりました。
 11年半の警察官人生で特に印象深いのは、4年間所属した機動捜査隊(機捜)です。機捜は強盗や殺人など重大事件の初動捜査を専門とする部隊で、私服で捜査車両に乗り、事件発生時に真っ先に現場へ駆けつけ、現場の指揮官として証拠保全や犯人逮捕にあたります。立てこもり事件での突入や、刃物を持った犯人との対峙など、常に危険と隣り合わせの厳しい環境でしたが、優秀な上司にも恵まれて多くのことを学びました。

 

 

―警察官を辞め、転職を決意した理由はなんですか。

 警察の仕事は大好きでしたし、誇りを持っていました。ただ10年という節目で、自分の人生を考えた時にいくつかの転機があったんです。一番は子どもが生まれて「家族との時間」をもっと大切にしたいと思ったことですね。それに一度きりの人生、自分の力でやりたいことをどこまで実現できるかチャレンジしたい想いもありました。
 また、転職を考える中で、大きなニュースにもなった福岡のストーカー殺人事件が起きたことも自分のなかでの転機の一つでした。警察官として、法律や証拠に基づいて動くことの重要性は身をもって理解していました。しかし、その大原則があるからこそ、事件として明確に取り扱えるようになる前の『個人の不安』にどこまでも寄り添うことには、構造的な難しさがあるのも事実です。その現実に直面した時に「公的な組織とは違う、もっと柔軟な民間の力でなら、救える命があるのではないか」と強く感じました。そこで思い至ったのが、民間で行う「身辺警護(以下、4号警備)」だったんです。

4号警備とは…警備業法の内の1つであり、人の身体に対する危害の発生を警戒・防止する警備業務のこと。警備業法の中でも、より専門的な知識と技術が必要になります。一般的にはボディガードと呼ばれ、生命や財産を奪われる可能性がある人物に付き添い、周囲を警戒し、安全を守ることを指します。

 

 

―ヴァンガードスミスを知ったきっかけと、入社の決め手を教えてください。

 転職を考えながら、何か自分にぴったりな仕事はないか探していた時に、たまたまテレビ番組の『がっちりマンデー!!』でヴァンガードスミスが取り上げられているのを見て、面白い事業をやっている会社だと思いました。そこから応募をして採用面接に進んだ際に、これまでの経験を話しながら「警察では手が回らない部分をカバーする、手ごろな価格で利用しやすい4号警備の仕組みを作りたい」という想いを田中社長に全部ぶつけたんです。そうしたら、社長が「それ、うちの会社でやってみなよ」と言ってくれて。この事業の可能性を信じて、挑戦できる環境を与えてくれる会社なんだと素直に感じ、真っ先に入社を決めました。

 

―現在の主な業務内容と、仕事のやりがいを教えてください。
 
 入社後は、メインの相談員業務と兼務する形で、本当に様々な挑戦の機会をもらっています。
 中でも特に力を入れたのが、入社の決め手にもなった「4号警備事業」の立ち上げです。施設警備や交通誘導といった一般的な警備業務であれば、業界内に豊富なノウハウや書類のフォーマットが蓄積されています。しかし、4号警備は全くの別物。手掛ける会社が少ないため、参考にできる前例がなく、法律や実務の解釈から書類の作成まで、すべてを独学で切り拓く必要がありました。そのため、専門書を片手に独学で一つひとつ調べて、手探りで作り上げていきました。大変ではありましたが、もともと自分が「やりたい」と熱望して進んだ道なので、全く苦じゃないんです。むしろ、やらせてもらえることが本当にありがたいと思っていたし、積み上げていっている実感がありました。実際に相談業務から繋がった案件で四号警備の現場に出て、相談者の方から直接「ありがとうございました」と言葉をいただけた時は、この仕事の醍醐味を実感しました。
 さらに、警察時代の経験を活かし、二つの重要な役割を担当させてもらっています。
一つは「防犯対応実践訓練プログラム」の立ち上げです。これは不動産管理会社様などリアルな店舗を持つ事業者を対象に、元警察官の防犯管理士が、凶器を持った不審者の来店や、激高した顧客への対応といった店舗での予期せぬリアルなトラブルを想定し「被害者を生まない」ための初動対応を指導していくものです。
 もう一つは、4号警備の品質に直結する身体技術を指導し、警護員全体のフィジカル向上も図る「術科指導部の統括」ですね。まだ準備段階のことも多いですが、自分のスキルが会社のサービスを形作っていくことに、大きなやりがいを感じています。
そして驚いたのは、全くの専門外である「健康経営」のリーダー的な役割まで任せてもらえたことです。「より良い会社にしたい」という社長の想いを受け、従業員の意見を直接吸い上げるための目安箱を設置したのも、その一環です。専門性だけでなく、人柄や熱意を信頼して仕事を任せてくれる、この会社の懐の深さを感じました。
 4号警備の立ち上げから全社的なプロジェクトまで、警察時代では考えられなかったスピード感と裁量で毎日が新しい挑戦の連続です。

防犯対応実践訓練プログラムの指導練習をするMさん

 

 

―今後の目標と、未来の仲間に向けたメッセージをお願いします。
 
 今後の目標は「警察と民間がうまく連携して、本当に困っている人を助ける仕組みを作ること」です。警察が担える領域の限界も、民間の柔軟性も知っている自分だからこそ、できることがあると思っています。
これから仲間になる人には「今いる環境や自分の状況にマイナスな発言をするのではなく、その中で楽しみややりがいを見つけられる、明るくポジティブな人」に来てほしいです。どうせ言葉を発するなら、明るい方がいいじゃないですか。自分みたいな人間、大歓迎です!(笑)
 そして、そうした前向きな仲間を受け入れるカルチャーが、この会社にはあると感じています。 社内は役職に関係なくすごく風通しが良いと思うんですよね。自分が所属するユニットのリーダーも、気軽に飲みに誘ってくれますし、時には社長と一緒に食事をさせてもらう機会もあります。そういった場で仕事の真剣な話から他愛ない話までできるのが、チームの一体感に繋がっていると感じます。こういうカルチャーも、ヴァンガードスミスの魅力ですね。

 


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