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近隣トラブルは、事件になる前段階に適切な対処を行えば、事件化を未然に防ぐことが可能です。

今回の記事は近隣トラブルが原因で起きた事件、第4弾になります。

栃木県宇都宮市で、近隣トラブルが20年もの長期に渡って続き、布団を叩く音が原因で殺傷事件へと発展した事件についてお話していきます。

【目次】

 

■事件の概要

2002年7月4日、栃木県宇都宮市で加害者が隣家の主婦ら2人を散弾銃で殺傷したのち自殺した事件。

事件の発端は、妻が被害者宅の布団を叩く音に不快感を示したのに気づいた加害者が、所持していた散弾銃で被害者妻を殺害。近くに住んでいた被害者夫の妹が、騒ぎを聞きつけ駆け付けるも2発銃撃を受け重傷を負った。

その後自宅に戻った加害者は、室内で散弾銃を使用し自殺した。

 

■事件の背景

事件に至るまでの約20年間、二家族間での近隣トラブルは日ごろから起きていたと言われている。
最初は夫同士が同じ職場だったこともあり、近所でも仲がいいという評判があった。しかし、数年後、加害者妻が被害者夫婦宛ての手紙を勝手に見たという所から、徐々に関係が悪化していった。それをきっかけに、加害者は動物のフンやゴミを投げつけるなどの嫌がらせを始めた。その最中で、加害者妻が脳卒中で介護が必要となり、一日中家にいるようになると被害者妻の布団叩きにも気づくようになり事態は事件へと発展していったという。

 

■推測

近隣トラブルの不満が、積もりに積もった事件。

殺人という結果を招いたことは、決して肯定されるものではないが、被害者の”不満そのものは分かる”、という近隣住民の声もあった。被害者の妻は神経質なところがあり、布団たたきを延々とやっていたという印象を持つ人もいたという。トラブルを知っていた近隣住民からは「布団を叩く時間をずらしてあげたらどうか」というアドバイスもあったが、耳を貸さなかったという。

嫌がらせを受けていた被害者だけでなく、加害者も介護や両家の近隣トラブルなどでストレスが溜まっていた可能性がある。

 

■まとめ

はじめは仲が良くても、一つのきっかけで修復不可能なほど関係が悪化してしまうこともあります。

そして、今回の事件のように、命を落としてしまうことに繋がる可能性もあります。

家族や仕事が大変な状況になってしまった際、生活が一変し、今まで以上にストレスを感じてしまうことは誰にでも起こり得ることです。

いつ近隣トラブルの当事者になるかは誰にもわかりません。

そのため、不安に感じた時、近隣のことで少しでも気になることがあるときなどに、相談がいつでもできる第三者の存在が社会には必要になってくるのです。

 

■株式会社ヴァンガードスミス

【事業内容】トラブル解決支援事業

【HP】https://v-smith.co.jp/

【提供サービス】近隣トラブル解決支援サービス「Pサポ」「mamorocca(マモロッカ)」