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「2024年はトラブルのない1年にしたい」
「近隣の迷惑にならないように気をつけたい」

例年同様、2023年も世の中では近隣トラブルがあらゆる場所で発生し、中にはニュースで取り上げられる事例も多数ありました。

では、どのようなトラブルが多かったのでしょうか。

今回は、弊社に寄せられた相談内容をもとに、2023年に多かったトラブル事例を種別ごとに紹介します。

新しい一年が始まったいま、改めて近隣トラブルになるケースを見て学び、近隣トラブルのない穏やかな2024年にしていきましょう。

 

【目次】
①ダントツで多い近隣トラブルは“騒音トラブル”
②近隣トラブルに困ったときは第三者を入れることが穏便な解決への近道

 

ダントツで多い近隣トラブルは“騒音トラブル”

 

 

下のグラフは、2023年に相談件数が多かったトラブルをまとめたものです。

2022年同様、2023年も一番相談数が多かったのは「騒音トラブル」による近隣トラブルでした。これまでの記事の中にも必ずと言っていいほど登場する騒音に関するトラブルの相談件数が、全体の約70%を占めています。

そしてそれ以外のトラブルはマナー関連11%、迷惑行為5%という結果になりました。

「その他」の区分には、ストーカー被害などの人身安全に関連するトラブルや、ペット関連の問題など幅広い内容が含まれています。

いま一度それぞれどのような事例があるのかを知り、万が一の近隣トラブル時に備えてみてはいかがでしょうか。


【1位:騒音トラブル】足音や扉の開閉音が気になる
【内容】
昼夜問わず上階から子供が走り回るような音がする。
大人の足音や扉の開閉音のような音も大きいため、どうにかしてほしいとの相談。

【ヒアリング結果】
該当の部屋の入居者に確認をしたところ、マットを敷くなど子供の足音が響かないよう意識をしているものの、足音が響いてしまっているかもしれないとのこと。
対策をしているつもりではあるが、下の階から「うるさい!」などの怒鳴り声がしたり、天井をついてくるような音が聞こえてくることもある。

こちらのケースのように、相談者が加害者側にもなっていることが判明するケースは多数あります。
相談者側が感じている騒音が故意的に発せられたものではなかった場合、その音に対してやり返すような行為をしてしまうと、迷惑行為として、そちらも問題になってしまいます。
音などが気になったらやり返すのではなく、第三者に相談して音元を探るなどして、小さなトラブルを大ごとにさせない意識が大切です。


【2位:マナー関連】共用部分に物が置かれている
【事例】
共用廊下に隣人の掃除道具がずっと置かれたままで困っていた。その件については相談し、数日後に解決したものの、今度は大きな歌声が響き渡るようになって困っているとの相談。

【ヒアリング結果】
該当の入居者に注意喚起をすると、歌声が小さくなり配慮をしている様子がうかがえるようになった。

自分の無意識の行動が「近隣トラブル」と捉えられてしまうこともたくさんあります。
大切なことは“共有の建物に住んでいる意識”です。
共有の建物に住んでいることを忘れなければ、共有の場所に物を置くようなことも、大声で歌うことも、いけないことだと気づくはず。
マンションやアパートなどの集合住宅で生活する上では、常に“共有の建物に住んでいる意識”を忘れないようにしましょう。


【3位:迷惑行為関連】下の階から天井を突かれる
【事例】
下の階から天井を突かれることがずっと続いている。
下の階は「足音がうるさい」という理由で怒っているらしい。
クッションを置くなど、配慮しているつもりなので、足音がそこまで響いているとは思えない。
今後、何にどう気をつければいいのか分からないという相談。

【ヒアリング結果】
該当物件の管理会社に確認をしたところ、築年数が長い物件であるため、建物の老朽化によって給排水の際に水圧変化で音が発生している可能性があるとの回答がありました。

給排水の水圧変化の音は「ウォーターハンマー現象」といい、水を止めたときに水道管内の水圧が急激に変化して鳴るこの音が、近隣の足音だと捉えられてしまうケースは意外と多いです。
上の階の住人の足音だと思っていても、建物の老朽化などによって生じる音の可能性も考えられます。
近隣の住人による騒音だと疑ってすぐにやり返すのではなく、第三者に相談をして、響いてくる音が本当に騒音なのかを確かめるようにしましょう。
【その他】ペット禁止の物件にペットが出入りしている
【事例】
住んでいる物件はペット禁止物件のはずなのに、隣の部屋から猫が出入りしている姿を頻繁に見かけるようになった。
隣の入居者が猫を飼っていないか確認してほしいとの相談。

【ヒアリング結果】
該当物件の管理会社に確認しても、やはりペット飼育については禁止されていることが判明。
猫を飼育している疑惑のある入居者に確認したところ、外泊している友人の飼い猫を一時的に預かっていることが明らかになった。

このケースのように、自分の飼っているペットではないとしても、ペット禁止の物件に動物を出入りさせてはいけません。
一時的であり、ペットが周りに危害を加えていなかったとしても、物件のルールを破っていることに変わりありません。最悪の場合には転居を強いられる場合もあるので、物件の管理会社などに規約を確認するようにしましょう。


近隣トラブルに困ったときは第三者を入れることが穏便な解決への近道

今回は、弊社に寄せられた相談内容をもとに、2023年はどのようなトラブルが多かったのか、近隣トラブルの種別ごとに事例を紹介しました。

近隣トラブルの相談内容については、年ごとに内容や種別の割合が少しずつ異なってきています。

どんなことがトラブルになるかわからない時代。
大切なことは“共有の建物に住んでいる意識”や“、周囲にも人が住んでいる意識”です。

周囲に配慮しながら、楽しく穏やかに1年を過ごしましょう。

次の記事では、今の時代だからこそ増えてきている事例を紹介します。

また近隣トラブルは、起こさないようにすれば良いだけでなく、自分が近隣トラブルに巻き込まれないように対策をすることも大切です。

「上の階の住人の足音や声が気になる」
「共用の場所に個人のものが置かれている」

そんな近隣トラブルに巻き込まれないために、自身での直接対応は避け、近隣トラブル解決支援サービスを活用するなど、第三者を入れるようにしましょう。

■株式会社ヴァンガードスミス
【事業内容】トラブル解決支援事業
【HP】https://v-smith.co.jp/
【提供サービス】近隣トラブル解決支援サービス
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