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今回は、2023年3月に公表した「近隣トラブルに遭遇したことがある一都三県(東京・神奈川・埼玉・千葉)20~69歳の男女500名を対象にしたアンケート調査」にて、経験したことがある近隣トラブルの約70%を占め、圧倒的第1位である『生活音/騒音関連』について深掘りしていきます。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000113641.html)


これに関連するBlog記事→【近隣トラブルランキング】500人にアンケート!!第1位は"騒音"

近隣(騒音)トラブルは、多くの人が悩む身近なトラブルです。特に、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合、隣人や上下の音が聞こえやすい環境にあります。

また、近隣(騒音)トラブルは、人間関係やコミュニケーションにも影響を与えます。近隣住民との接点があまりない現代では、隣人を知らないことも多いでしょう。そのため、長く続けばその音に対し「相手はわざと出しているのではないか。」と一方的に相手に不信感や嫌悪感が生まれやすくなってしまいます。騒音トラブルに対処する方法は人それぞれですが、一般的には話し合いが大切といわれています。

しかし、話し合いといっていきなり話をしにいっても感情的になりうまくいかず、さらにトラブルが悪化してしまう場合があるのです。更には、実は自身が自覚のないうちにトラブルのきっかけになっていた、というケースもあります。そのため、第三者が間に入り、中立の立場でトラブルを収束させる必要があります。

この記事では、弊社の近隣トラブル解決支援サービスの相談窓口にご相談のあった騒音トラブル事例をご紹介します。周囲の騒音に悩んでいる方も、自分が騒音を出していないかとお悩みの方も、皆様に読んでいただきたい記事になっています。

<相談者の声>

 

ケース1.『上階の子供の走る音がうるさい 』

【相談内容について】

上階に住んでいるお子さんの走る音がうるさいと、階下の方からのご相談。

昼間や夕方など、普通に生活している時間帯に聞こえるのであれば、それは上階の人の悪意ではなく、子供の自然な行動です。未だ人とのコミュニケーションや自身のコントロールが上手くできない子供は、走り回ることで感情やストレスを発散させています。小さい子供に注意を行っても理解できる年齢までは走る音がゼロになることはありませんし、それを求めることは不可能です。

ですが、マットをひいたり、遊ぶ部屋を変えたり音を軽減させる工夫はできます。双方の折り合いのつくポイントを探り、お互いが理解し配慮し合う事が大切です。

 

ケース2.『隣の部屋の人が昼12時から15時頃までの音がとにかくうるさい。』

ケース3.『夜20時に洗濯機を回したり、掃除機をかけたりする音が聞こえる。』

【相談内容について】

昼間や夜の20時頃は一般的な生活時間帯にあたります。この時間帯では基本的に人の行動を制限することはできません。

私たちは皆、当たり前ですが自分の生活リズムで行動しています。
「朝が早いため就寝も早いから静かにしてほしい。」「夜勤の為、昼間に静かにしてほしい。」「遊ぶ時間が夜しかないから夜に騒いでしまう」など自身が基準となっています。行動の制限はできませんが配慮する事は可能です。

集合住宅は、壁の向こう側には色んな方が住んでいます。すべてを合わせる必要はありませんが、同じ建物に住んでいる以上、思いやりをもって生活をしましょう。
また、入居する前であれば、その物件が「単身用物件」なのか「ファミリー物件」なのか、木造なのか鉄筋コンクリート造(RC)かも加味して物件を選びましょう。音の響きやすさや、住人層に合わせたある程度の生活リズムを確認することも大切です。。

 

ケース4.『叫び声(よっしゃあ!くそ!)が聞こえてくるとの相談』

【相談内容について】

毎晩、隣人の叫び声が聞こえてくるとの相談。当社の相談員が聴取したところ、オンラインゲームを行っている時に感情が声に出てしまっていたとのこと。
オンラインゲームは多くの人にとって楽しみのひとつです。

しかし、ゲームをするときにボイスチャットを使う場合など、自分の声の大きさに注意する必要があります。

ボイスチャットをすると、ゲームに集中して声が大きくなりがちです。また、イヤホンをしていると自分の声が聞こえにくくなります。このように、自分では気づかないうちに声が大きくなってしまうことがあります。しかし、周囲の人にとっては、騒音として感じられることもあります。特に、夜間や静かな場所でゲームをする場合は、近隣の人の迷惑になる可能性が高いです。集合住宅は他人と共有している空間であることを忘れずに、ゲームは楽しみましょう。

 

ケース5.『何か叩きつけるような音が規則的に続いていて不安という相談』

【相談内容について】

聴取の結果、パン作りの際に生地を叩きつけたときの音とのこと。相談者は、予想外の結果に驚きと安堵されていました。

他にも、大きな氷を部屋で割るのに机にガンガン叩く、器具を床に着けて行う筋トレ等…無意識に音を出しているケースもあります。相手が何をしている時の音なのか、音だけでは判断つきにくいこともあり、「どうしてこんな音が出るんだろう...」という疑問・不安、それが日常的に続いていくとストレス、そして不信感に繋がってしまいます。騒音トラブルが事件に繋がるきっかけは小さなことから、というケースがあります。当事者同士で話した場合はトラブルになる可能性が高くなるので、第三者を挟んで話し合いをすることをおすすめいたします。

 

まとめ

近隣(騒音)トラブルの原因の一つに、生活音があります。生活音とは、日常生活に伴って発生する音のことで、例えば人の声、室内の足音、トイレ等の給排水音、扉の開閉音、洗濯機等家庭用機器の音などが挙げられます。生活音は、自分では気にならなくても、他人にとっては騒音として感じられることがあります。特に、過度な音の場合や生活時間帯が異なる場合などは、トラブルに発展する可能性が高いです。

さらに、近隣(騒音)トラブルは当事者の感情によって発生していきます。
「隣室から聞こえていた音楽が、最近ジャンルが変わり不快に感じるようになりやめさせてほしい。」と相談が当社にもあるほど、価値観が合えば起きないトラブルも、その時の生活状況・価値観でトラブルへと発展していきます。

相手の価値観やその時の状況によって解決策なども変わるため、対応も型にはまらず多種多様になります。解決へ大事なのはお互いに相手を理解する事です。

また、自分と相手だけでなく、"第三者の視点"を入れることも大切です。自分と相手のどちらにも拠らない第三者の視点を取り入れることで、自分の意見や感情に囚われず、相手に対してフラットな見方ができるはずです。

 

■株式会社ヴァンガードスミス

【事業内容】トラブル解決支援事業

【HP】https://v-smith.co.jp/

【提供サービス】近隣トラブル解決支援サービス「Pサポ」「mamorocca(マモロッカ)」