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「夜間に大音量のテレビや音楽が壁を通して聞こえてくる」
「子どもたちの遊び声や騒ぎ声、走り回る音が気になる」
「パーティーや集まりが深夜まで続き、話し声や笑い声がうるさい」

前回の記事では「年末年始に起きやすいトラブルとその事例」について紹介しました。
近隣トラブルに遭うと、多くの人は不快な気持ちになってしまいます。
場合によっては、大家さんや管理会社など第三者への相談時に感情的になってしまい、状況が上手く伝わらないことも考えられます。
感情が高ぶることは理解できますが、解決には冷静な対応が必要です。

そんなときに役立つのが「客観的な情報」。
トラブル時についてわかりやすい情報を用意していると、伝えたい気持ちだけが先走ることなく、相談相手に正確に状況を伝えることができます。

では、どんな情報や言葉が相談相手に伝わりやすいのか。
この記事では具体的な事例を挙げながら、近隣トラブル時にどのような情報が役立つのか、またそれをどのように伝えるべきかを詳しく解説します。

 

【目次】

“たしかな”情報が相手を納得させる材料に

音を録ればいいわけではない?気になる音を録音する際の注意点

録音や動画を撮影する際に注意すべきポイント

近隣トラブルに困ったときは第三者を入れることが穏便な解決への近道

 

 

“たしかな”情報が相手を納得させる材料に


近隣の家から気になる音が聞こえる。
そんなときには録音や動画撮影をして情報を残しておくこともおすすめです。
ここでは、録音や動画によってトラブルを穏便に解決できた事例を紹介します。

【内容】
午前2時30分から複数人でゲームをして盛り上がっているような声が聞こえてきた。動画を撮ったので確認してほしいとの相談。

【ヒアリング結果】
該当の入居者は夜勤明けに友人と集まって飲み会をしていたとのこと。日頃から夜遅くに複数人で集まっているため、今後は騒ぎすぎないように気をつけると話していました。

単なる伝聞では、自分たちが騒音の原因になっていることを認めない人もいますが、情報があることでこうしてすんなりと認めることもあります。
情報はあって損がないため、気になる音が聞こえた場合は録音や動画を撮っておきましょう。

 


音を録れば良いわけではない?気になる音を録音する際の注意点

録音や動画で情報を残すことの重要性をお伝えしましたが、ただ録音や撮影すれば良いわけではありません。
録画・録音の内容によってはその主張を認められない場合もあります。
ここでは、録音という客観的な情報により騒音ではないと判断された事例を紹介します。

【内容】上階で複数の子どもたちが騒ぐような音が聞こえる。騒音を録音したので、確認してほしいとの相談。

【ヒアリング結果】録音データを確認すると確かに「かすかに聞こえるかも」くらいの音は聞こえたものの、周囲の環境音と比較しても騒音であるとは断定できるレベルの音ではなかった。

自身にとっては耐え難い騒音であったとしても、一般的には許容すべきものである場合もあります。さらに、録音機器を壁に押し付けて録音してしまうと、壁に耳を押しつけた状態と同等の状況になってしまうため正しい情報とならず、録音の仕方にも注意が必要です。

 

 


録音や動画を撮影する際に注意すべきポイント
ここまでは騒音に関する3つの事例を紹介してきました。

では、どのように録音や録画をするとより具体的な情報を伝えられるのか、ポイントをまとめました。

■録音・録画環境の安定化
録音機器は安定した場所に置きましょう。
録音する機器を持って動き回ってしまうと、服の擦れる音や不要な振動、動くことで生じるノイズを拾ってしまう可能性が高くなります。録音・録画中は機材を安定した場所に置き、極力不要な音を拾わないように注意しましょう。

■時間の記録
騒音が発生した時間、どのくらいの時間発生していたかを記録しましょう。
「◯月◯日の夜中1時〜2時までの間」など、騒音が発生した正確な日時を記録することで状況の説明に役立ちます。理想は騒音がおさまるまで録音を続けることですが、長い時間騒音が続く場合はそれが難しいこともあるため、どのくらいの時間に騒音が聞こえていたかを記録しておくことも大切です。

これらのポイントを踏まえると、騒音問題における録音・録画がより有効な情報として機能する可能性が高まります。
第三者の介入があった場合にも冷静に判断してもらえるよう、録音や動画撮影の際は意識してみてください。
しかし、これらのポイントをすべて抑えれば完璧というわけではありません。騒音問題はシチュエーションが多様なため複雑な場合が多く、様々な要素を考慮する必要があります。録音や動画撮影は、あくまで騒音が起きた際の参考情報の一つとして捉えることが大切です。

 


近隣トラブルに困ったときは第三者を入れることが穏便な解決への近道
今回の記事では近隣トラブル時に必要な情報を事例を踏まえながらご紹介しました。

音が気になってしまったときこそ感情的にならず、客観的な情報を収集することで、第三者を介しながら冷静に問題解決へと導くことができます。

近隣トラブル解決のためにも、気になった音は録音しておく、動画を撮っておくなど、状況の判断がしやすい情報を残すようにしましょう。

また気になっている音が騒音かどうかは、自分だけで判断できない可能性もあります。

「この音は騒音に該当するのだろうか」
「音が気になるけど、どこから鳴っている音かわからない」

そんなときは近隣トラブル解決支援サービスを活用するなど、第三者に相談するようにしましょう。

■株式会社ヴァンガードスミス
【事業内容】トラブル解決支援事業
【HP】https://v-smith.co.jp/
【提供サービス】近隣トラブル解決支援サービス
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