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暑い夏が終わり、過ごしやすくなったこの季節。しかし、このように快適な季節は近隣トラブルが起きやすい時期でもあるということをご存じでしょうか?

今回は、この快適な季節になぜ近隣トラブルが増えるのか、どんな近隣トラブルが発生するのか、弊社の事例をもとにご紹介していきます。

 

【目次】

涼しくなったら要注意!日常生活のあれこれが近隣トラブルの原因に

悪気はないのに相手には不快?“まさかの”近隣トラブル要素

近隣トラブル解決支援サービスとは

 

涼しくなったら要注意!日常生活のあれこれが近隣トラブルの原因に

 冷房が不要になり、まだ暖房もいらないこの季節。家の窓を開けて過ごす方も多いのではないでしょうか。そんなとき、窓から入ってくるのは心地の良い風だけではありません。他人に不快感をあたえて、近隣トラブルに発展する“何か”が入り込んでくることもあるのです。

 以下は、実際に秋頃(9月~11月)に弊社が受けた相談事例とそのヒアリング結果・対応になります。

 

【相談事例1】

同物件の入居者が玄関を開けてタバコを吸っており、部屋に煙がはいってきてくさいとの相談。

【ヒアリング結果と対応】

本人から玄関を開けたまま室内で喫煙している事実を確認。喫煙する際には玄関を閉めてもらうよう配慮依頼する結果に。

※室内の喫煙に関しては喫煙ルールが住居によって異なるため制限ができず、配慮依頼にとどまります。前回のブログでもご紹介したように、ベランダでタバコを吸うことは法律的にもリスクを生む場合があり、物件で定められた喫煙ルールをよく確認する必要があります。

 

 

【相談事例2】

隣の部屋から、ニンニクや香辛料が効いたスパイスのにおいがしてくる。共有廊下やベランダまでそのにおいが充満していて困っているとの相談。

【ヒアリング結果と対応】

料理のにおいであれば、個人の嗜好性によるものであるため、相談者自身が対策するしかない旨を説明し、本人には指摘しないという結果に。

※料理のにおいについては、細かいことまで相手に制限するのは難しい問題です。換気扇などを通してにおってくるにおいについては、特に避けがたいものになり、配慮依頼なども難しいケースがほとんどです。

 

 

【相談事例3】

ベランダで男性2人が話しているような声が長時間聞こえてきてうるさいとの相談。

【ヒアリング結果と対応】

本人に確認したところ「動画を視聴する際に窓を開けていたことがあり、その音が聞こえていたのかもしれない」とのこと。今後、動画を視聴する際には窓を閉めていただく、音のボリュームを下げていただくよう配慮を依頼するかたちに。

※動画の音については、窓を閉めたからといって近隣に伝わらなくなるわけではありません。壁の振動によって音が伝わる場合もあるため、窓を閉めたとしても音は大きくし過ぎないような注意が必要です。

 

 

【相談事例4】

隣の部屋から一日中赤ちゃんの泣き声が聞こえてうるさく、何も集中ができない。赤ちゃんが泣いていても窓を閉めないので、どうやら騒音を気にしていなさそうで困っているとの相談。

【ヒアリング結果と対応】

相談者側には、赤ちゃんが泣いてしまうのはある程度仕方のないことを改めて伝えるかたちに。相談対象となっている入居者には、赤ちゃんが泣いているときには、窓を閉めるようにするなどの配慮を依頼。

※赤ちゃんや子どもにまつわる生活音に関しては「うるさい」と感じるか「元気だな」と感じるか、人それぞれの価値観で異なってくるかと思います。音をわざと出しているのではないか?など、相手への不信感や嫌悪感が生まれてしまった場合は、当事者同士での解決は難しいため、第三者を間に入れて解決に向かう必要があります。

 

 

【相談事例5】

21時から2時くらいまで、どこかの部屋から男性の叫び声のような音が響いてくるとの相談。

【ヒアリング結果と対応】

該当の入居者からは「電話で人と喧嘩をしているとき、ちょうど窓が開いていたのでその音が伝わってしまっていたのかもしれない。」との説明あり。深夜帯に出す音について配慮を依頼するかたちに。

※部屋のつくりなどにもよりますが、電話でやりとりをする声についても、声のボリュームが大きすぎれば、壁や床、天井を伝って近隣に音が伝わる可能性は高いです。自分が想像しているよりも、大きく音が伝わっている可能性を考える必要があるといえるでしょう。

 

 

悪気はないのに相手には不快?“まさかの”近隣トラブル要素

 ここまでご紹介してきた事例は、なんとなくトラブルにつながりやすいことが想像できる内容だったのではないでしょうか?ここからご紹介するのは、“近隣トラブル”という言葉にはなかなか結びつかないような要素が絡んだ事例です。

 

【相談事例1】

下の階のベランダに風鈴が吊るされており、音が気になるとの相談。

【ヒアリング結果と対応】

相談者には、風鈴の音は注意が難しい旨を説明。相談者側は納得。

 

 

【相談事例2】

ベランダの窓を開けると、どこからか柔軟剤のにおいがして不快感をおぼえるとの相談。

【ヒアリング結果と対応】

柔軟剤は正規に売られているものであるため、相手側に指摘をすることはできない旨を説明。

 

 ふたつの事例からも分かるように、自分にとっては当たり前の日常生活の一部が、いつ近隣トラブルにつながってしまうか分かりません。悪気はなくても、好き嫌いが分かれる音やにおいが存在する限りは、近隣トラブルが発生する可能性が十分にあるのです。そのため、特に集合住宅で生活をする場合には近隣に住む人たちに考慮して生活することが大切になってきます。

 しかし、この秋という季節に近隣トラブルが増える背景にあるのは、窓や玄関ドアの開け閉めだけではありません。実は、意外な要素が絡んで近隣トラブルが増加傾向にあることも弊社に寄せられた相談から読み解くことができます。

 

次回のブログでは、秋の近隣トラブルにまつわるもう一つの要素についてご紹介していきます。

 

近隣トラブル解決支援サービスとは

 元警察官が相談員として、「騒音」「迷惑行為」「つきまとい行為」「SNSによる誹謗中傷」など、「事件未満(事件化前)のトラブル」を解決支援するサービスです。

 警察官時代に培われた専門的な知識と豊富な現場経験、鍛え上げられたストレス耐性で、迅速かつ的確に対応します。

 トラブルの芽を摘むため、「気になる」の段階から何度でも相談ができる少額のサブスク式を取り入れており、成功報酬や追加請求はかかりません。

 現在、住まいに直結する不動産業界向けには「mamorocca」、その他業界向けには「Pサポ」としてトラブル解決支援サービスを展開しております。

 

■株式会社ヴァンガードスミス

【事業内容】近隣トラブル解決支援事業

【HP】https://v-smith.co.jp/

【提供サービス】近隣トラブル解決支援サービス

「Pサポ(https://psupo.jp/)」

「mamorocca₋マモロッカ₋https://v-smith.co.jp/mamorocca/index.html)」

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