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2023年3月30日の弊社ブログの記事内にありました、弊社独自の調査「近隣トラブルの継続被害」について、さらに対象範囲を広げて調査を実施しました。

 

今回はアンケート結果をもとにしながら、近隣トラブルの原因やその対策について、弊社の視点を交えて解説した記事になっています。

 

【調査概要】

・調査期間:2023年7月24日(月)~2023年7月26日(水)

・調査機関(調査主体):(株)ネオマーケティング

・調査方法(集計方法、算出方法):インターネット調査

・調査対象:一都二府六県(東京・大阪・京都・神奈川・埼玉・千葉・兵庫・広島・福島)20~69歳の男女500名

 

【目次】

 

“近隣トラブル”は内容によって被害の継続期間が変わってくる

 次のグラフは、「生活音/騒音」「臭い(タバコ)」「ペット関連」「挨拶関連」を例に“どれくらいの期間、近隣トラブルに悩んでいるか?”を調査した結果になります。


 グラフを見ると、同じ近隣トラブルであっても内容によって継続期間が異なっていることがよくわかります。なぜ、近隣トラブルの内容によって継続期間が変わってくるのでしょうか。そこには、それぞれの近隣トラブルの原因の違いや対策の難易度などが関わっているのかもしれません。

 では、どのようなことに対して近隣の人は不快感を感じるのか、どのようなことが近隣トラブルのもとになってしまうのか。次の章ではそれぞれの問題の対策方法等を、客観的な視点で紹介していきます。

 

近隣トラブルの原因と対策

※これからご紹介する内容は、必ずしもトラブルのもとになるとは限りません。家のつくりや地域性などでトラブルの原因は変わってきます。あくまで“一般的”なという意味合いで捉えて頂けると幸いです。

 

生活音/騒音

 「生活音」というと、どんな音をイメージしますか?人の足音や扉の開閉音、洗濯機や掃除機などの家電製品から発せられる音など、生活音にはさまざまなものがあります。特に、家電製品は機械そのものから発せられる音だけでなく、壁や床に当たって発生する振動音を出すこともあるため、自分では気づかないことも多く、注意が必要です。

 では、どうすればそれらの騒音を減らすことができるのでしょうか?

 一つ目の対策は、家電製品を使用する時間帯に気を配ることです。例えば、洗濯機や掃除機を使う時間。夜間に使うと、寝ている人を起こしてしまうかもしれないため、昼間に使うのが望ましいでしょう。また、テレビをつけるときやスピーカーで音を出す際はボリュームを下げるか、ヘッドホンを使うようにしましょう(特に深夜や早朝)。 もう一つの対策は、家電製品の設置場所や使用方法の工夫です。例えば、洗濯機や冷蔵庫は壁から少し離して置くことで振動音を減らすことができます。また、掃除機は床に強く押さない、テレビやスピーカーは壁に直接取り付けない、防音マットやラグなどを敷く、などの工夫も振動音を減らすことにつながります。

 また、子どもが家にいる場合。子供が家の中で遊んだり走ったりするのは当然のことですが、隣人にとっては迷惑な騒音になりかねません。特に廊下や階段などは音が響きやすいので、音が響かないよう注意が必要です。

 物が落ちたり壁にぶつかるような音も、わざと発したわけではなくても想像以上に下の階に大きな音として伝わってしまいます。そこで、防音マットやクッションなどを敷いておくと、そうした“偶然”出てしまう音に対する対策になります。

 生活音には自分では気付きづらいものが多くありますが、ちょっとした対策が近隣トラブルの予防に効果的だと考えられます。

 

タバコのにおい

 マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、部屋の中ではなくベランダでタバコを吸う方も多いのではないでしょうか?

 ベランダでタバコを吸うと、煙の匂いが隣の部屋や上下の部屋に入り込んでしまうことがあります。それが原因で、喫煙者と非喫煙者の間にトラブルが発生することも少なくありません。そうなった場合に重要になってくるのが、マンションの管理規約の「喫煙に関する条項」の有無です。もしも条項があったら、それに従う必要があります。しかし、条項がない場合はどうすればいいのでしょうか?

 実は、法律的にもベランダでタバコを吸うことはリスクがあるのです。マンションの区分所有者は、共同の利益に反する行為をしてはいけないという義務があります。これは「他の住民の健康や生活を害するようなことをしてはいけない」という意味です。ベランダでタバコを吸うことは、その義務の範囲内である可能性が高いです。もしも近隣住民から苦情が来たり、健康被害を訴えられたりした場合、喫煙者は損害賠償や差止めの請求を受ける可能性があります。そう考えると、ベランダでタバコを吸うことがおおごとにつながる場合もあると言えます。物件のルールはよく確認しておきましょう。

ペット関連

 ペットの鳴き声も、ご近所トラブルの原因になりやすい要素です。犬は、ときに大きな声で吠えることがあります。それが早朝や深夜に続けば、近隣住民にストレスを与えるかもしれません。保健所や役所に苦情が入れば、大きなトラブルに発展する恐れもあります。ペットの無駄吠えは、飼い主との関係やしつけに問題があることが多いと考えられています。そのため飼い主は、適切なしつけを行う必要があります。

 自分でしつけるのが難しい場合は、ペットトレーナーのような専門家に相談するなどの対策が必要です。最悪の場合、ペットを手放さなければならなくなることもあります。人とペットが幸せに暮らすためには、正しいしつけと近隣への配慮が欠かせないと言えるでしょう。

 

挨拶関連

 みなさんは、ご近所さんと挨拶をしていますか?

お互いに挨拶ができると、気分がいいのはもちろんですが、実は騒音被害などのストレスを減らす効果も期待できるのです。

 挨拶をすることで、人は相手を「他人」から「知り合い」と認識するようになります。さらに、相手を「知り合い」だと認識すると、相手の発する音に対して少し寛容になる傾向にあるとされているのです。

 何か特別な挨拶をする必要はありません。毎日顔を合わせるご近所さんに対して、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」とシンプルな挨拶をするだけで十分なのです。また、目配せや会釈をするだけでも相手に「自分を気にかけてくれている」という印象を与えることができます。

 とても親しくなる必要はありませんが、近隣トラブルの予防のためにもご近所さんから「挨拶をしてくれる人」くらいの認識をしてもらえるような意識は大切だと言えるでしょう。

 

“近隣トラブル”が原因で引っ越しをしたことがある人は22.8%

 調査では、「近隣トラブルが原因で引っ越しした経験があるかどうか」という質問に、22.8%、つまり約5人に1人は実際に引っ越しをしたという回答をしました。

 近隣トラブルは、日常生活に大きなストレスを与えるものです。特に、騒音や臭い、ゴミ出しのルール違反など、生活習慣に関わる問題は、相手との価値観の違いを感じやすく、対立が深まりがちです。実際に、近隣トラブルが原因で引っ越しした経験のある人が一定数いたことが、弊社の調査でも明らかになっています(上記グラフ参照)。

 しかし、近隣トラブルは、引っ越しをすることでしか解決できないというわけではありません。まずは、冷静になって自分の感情や主張を整理し、それから相手の立場や気持ちを考えることで解決の糸口を見つけることができるかもしれません。

 近隣の人もあなたと同じように、快適に暮らしたいと思っているはずです。そのためにも、お互いを尊重し合えるようなコミュニケーションを取ることが大切になってきます。

 もちろん、話し合いだけでは解決できない場合もあります。その場合は、管理会社や自治会、警察などの第三者に相談することも検討しましょう。近隣トラブルは、放置すればするほど悪化する可能性が高いです。早めの対処がカギになります。

 

近隣トラブル解決支援サービスとは

 元警察官が相談員として、「騒音」「迷惑行為」「近隣トラブル」「つきまとい行為」「SNSによる誹謗中傷」など、「事件未満(事件化前)のトラブル」を解決支援するサービスです。

 警察官時代に培われた専門的な知識と豊富な現場経験、鍛え上げられたストレス耐性で、迅速かつ的確に対応します。

 トラブルの芽を摘むため、「気になる」の段階から何度でも相談ができる少額のサブスク式を取り入れており、成功報酬や追加請求はかかりません。

 現在、住まいに直結する不動産業界向けは「mamorocca」、その他業界向けに「Pサポ」としてトラブル解決支援サービスを展開しております。

 

■株式会社ヴァンガードスミス

【事業内容】トラブル解決支援事業

【HP】https://v-smith.co.jp/

【提供サービス】近隣トラブル解決支援サービス

Pサポ(https://psupo.jp/)

mamoroccaーマモロッカー(https://v-smith.co.jp/mamorocca/index.html)