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- 【“敏感さ”と近隣トラブルのつながり】音を感じとりやすい秋は、近隣トラブルも増えやすい?
前回の記事では、涼しくなった秋に窓を開ける機会が増え、音やにおいが近隣の部屋に伝わってしまうという「物理的な」要因で引き起こされる近隣トラブルの事例や、背景をご紹介しました。今回は、物理的な要因ではなく季節に絡んだ「心理的な」要素が関わって引き起こる近隣トラブルについて、弊社の事例をもとにご紹介していきます。
【目次】
秋から冬に向かっている今の季節。気温が下がることで、体調を崩しがちな人もいらっしゃるのではないでしょうか?体調を崩しやすいこの季節は、実は心の調子も乱れやすい季節とも言われています。
その背景には自律神経の乱れが関係しているとされています。朝晩で気温の変化が大きくなると、気温の変化に体がついていけず自律神経が乱れてしまう傾向にあるのです。さらに、秋は日照時間が短くなっていく時期の入り口の季節であることからも、セロトニン(幸せホルモン)の分泌が減少してしまうことで、精神疾患を発症しやすいとされて「季節性うつ病」や「ウィンターブルー」などを引き起こす傾向にあることも、医学上で明らかになっています。
近隣トラブルと心理的な要素がイコールとは言い切れませんが、心の状態によっては音などの感じ方に違いがある可能性があります。
以下は、実際に弊社が受けた心理的要素が絡んだ相談事例になります。
【相談事例1】
前住居で上の階に住む人が電磁波攻撃をしてきたので、現在の住居に引っ越した。現住居でも、前住居で上の階に住んでいた人の仲間が監視をしてきて、暴言を吐いてくるとの相談。
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あまり現実的な話ではないため、暴言の音声や、そのほか写真や動画の提供を依頼したところ、相談者と音信不通になりました。
【相談事例2】
上階(空室)からの騒音が響いてきて困る。さらに「上階に住んでいた住人は、引っ越してからも合鍵を作って部屋に出入りしている」との相談。
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相談があった物件に住む他の近隣住民へもヒアリングをしたところ、該当の部屋やそのほかでも騒音を聞くことはないということを確認。後日、医師の診断により相談者の妄想性障害が発覚しました。
【相談事例3】
①隣人が綿棒を投げてくるとの相談。
②電磁波が原因で、部屋にいると体がかゆくなる。湿疹等の健康被害があるとの相談。
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①と②は違う日に受けた同相談者からの相談事例です。①の相談を受けた際、話を聞いていくうちに本人が「自分は被害妄想をしている」と認める結果に。さらに数日後、②の相談を受けたものの、弊社窓口で話を聞いているうちに本人のなかで解決となった結果に終わりました。
上記で紹介した事例は、相談者側が現実に起きていないことを起こっていると思い込んだり、見えるはずのないものが見えてしまったりしているようなケースでした。自分で言葉にして話すうちに解決する場合もあり、誰かに話を聞いてもらうだけで、自分の過敏さに本人自身が気づくケースもあるのです。
次にご紹介するのは、自分が敏感になってしまっただけでなく、他人にまで攻撃的になり危害を加えてしまった事例です。
【相談事例1】
騒音がひどい、という理由で1週間くらい近隣の男性が玄関ドアを叩いたり、大声で「うるせぇ」と怒鳴りこんできたりする。他にも、床を踏み鳴らしたり大きな音を立てたりしてくるとの相談。
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相談者が迷惑行為を受けるたびに警察に通報したものの、その隣人男性の迷惑行為が収まることはなく、管理会社から退去勧告を出す結果になりました。
【相談事例2】
近隣の入居者から天井をつつかれて、怒鳴り声をあげられるとの相談。
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天井をつついてくる入居者いわく「相談者側の洗濯機の音が大きいから怒っている」とのことでしたが、管理会社が確認した結果、洗濯機から発せられる特段大きな音は確認ができませんでした。入居者は非常に音に敏感なタイプで、自室にテレビも置いていないことが明らかに。管理会社が介入しても、脅迫のような貼り紙をするなどヒートアップしていき、のちに該当の入居者は精神疾患を患っていることが判明しました。
一言で「近隣トラブル」といっても、解決の難易度や背景にある事情がまったく異なっていることが分かります。音やにおいなど、近隣トラブルに関わる要素の感じ取り方は人それぞれで異なります。しかし、この「秋」という季節は、自分も近隣に住む人たちも気持ちが敏感になっている可能性があることを念頭に置いて過ごす必要があるのかもしれません。
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■株式会社ヴァンガードスミス
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